ごあいさつ
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地域での暮らしを支え、
「生活の質」の向上に真に役立つことを願って
私たち湊病院の開設は、昭和38年にまで遡ります。
開設当初は、現在のように有効な治療法の選択肢も多くはなく、地域での生活を支えるような制度・施策も十分とは言えず、残念ながら長期の入院を余儀なくされる患者さんも少なくありませんでした。
しかし、医療の進歩は目覚ましく、有効性が高くしかも副作用の少ない新しいお薬の登場、生活リハビリテーションや認知行動療法といった様々な心理社会療法の確立、地域生活を包括的に支える体制の構築などにより、患者さんの「生活の質」の向上に真に役立つことが出来るようになったと、そう考えます。
治療抵抗性統合失調症の患者さんへの治療薬「クロザリル」や麻酔を用いた安全性の高いm-ECTの導入、北東北初のてんかん専門外来である「北東北てんかんセンター」、「障害者就業・生活支援センター」を始めとした法人内の各事業所による様々な地域生活上のニーズに対する支援、ご高齢のかたの“こころと身体の健康”を守り“生活の場”としての役割も担う「介護医療院」など、これら全ては、患者さんの症状を和らげ、患者さんとご家族の不安なお気持ちに寄り添い、“地域での暮らし”を支えることに繋がると信じ、取り組み続けて参りました。
これからも、統合失調症、うつ病、てんかんや認知症などの様々な疾患の診療と、地域生活における支援を通じて、おひとりおひとりが、生き生きと自分らしい生活を送ることが出来るよう、スタッフ全員でお手伝いしていきたいと思います。
理事長 工藤清太郎