修正型電気けいれん療法(m-ECT)とは
電気けいれん療法(ECT)は、脳に短時間の電気刺激を与えることで、精神症状の改善をはかる治療法です。1938年以来、多くの患者さんの症状改善のために用いられてきた精神科の専門的な治療法です。現在は治療における不安や、身体的けいれんによる副作用を防止するために、麻酔科医の指示のもと全身麻酔と筋弛緩剤を使用した、安全性の高い方法で行なわれており、修正型電気けいれん療法(m-ECT : modified Electroconvulsive Therapy)と呼ばれています。
当院では、施行前に入念な検査を行い、麻酔科医による診察・施行中のモニタリング、施行後もカンファレンスを行うなど、安全性には最大限の配慮を行っています。
治療の適応と施行の判断について
薬物療法では十分な効果が得られない場合や、副作用のために薬物療法の継続ができない重度のうつ状態や統合失調症などが主な適応となります。個々の身体的状況なども踏まえ、安全性や必要性について十分に検討し、書面を用いた説明と同意書によりインフォームドコンセントを行った上で、施行の有無を決定します。
費用について
修正型電気けいれん療法は健康保険が適用されます。治療や投薬などの保険診療部分は高額療養費の対象になります。